何気ない自然の美しさと生活のひとこまを、ま~ったりと愛でるブログ

東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church (セイルオブザロードチャーチ) に通うクリスチャンホームのお父さんです。神様がお創りになった美しく素敵な自然と生活のひとコマを、まったり愛でるブログです(^^)/

限りあるいのちを、精一杯・・・

こんにちは! 月村です。

お久しぶりですね。皆さま、お元気でしたか?

 

今日は、少し、むかしのお話をします。

といっても、ほんのひと時の想い出です。

 

その日、私は、

イベント会場の案内スタッフをしていました。

建物の玄関に立って、

お客様をご誘導するだけの、

簡単なお仕事でした。

透明なガラスの自動ドアが開閉して、

入って来られたお客様に、

笑顔でご挨拶をしながら、

階上のホールにご案内します。

 

イベントがスタートして、

お客様の足は途絶えましたが、

後から来られる方が気まずい思いをしないように、

誰も来ない玄関ホールで立ち続けていました。

 

ふと、自動ドアの戸袋(引き込み部分)に目をやると、

何かが目に留まりました。

普通は見えない戸袋も、全面透明ガラスの構造上、

透けて見えるわけです。

 

近づいて見てみたら、

小さな、透き通った虫でした。

いや、こんな小さな虫、よく見えたなというくらい、

小さくて、儚げな姿をしていました。

 

これはたしか・・・そう!

ウスバカゲロウじゃないかな?!

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もう少し黄緑がかっていたような気がしますが、

こんな感じでした。

 

なんというか、

儚げなその姿が、

私に流れる日本人の感性に、

侘びサビの琴線に、触れたみたいで、

ついつい、見惚れていました。

 

ん?? いや、まて!

ウスバカゲロウって、

ものすごく寿命が短くない?

たしか1日だったような・・・

 

いや、それなら、

こんなところにおってええんか?!

メス見つけて、

子孫を残さなあかんのやろ?

(オスだったかどうかは・・・笑)

 

私はあわてて、

この子を戸袋から出してやろうとし始めました。

 

自動ドアを開けたり閉めたり、

ガラスごしに指を近づけて威嚇したり、

戸袋に手を突っ込もうとしたり・・・

しまいには、庭木の枝を拾ってきて、

戸の隙間に突っ込んでみたりもしました。

 

しかし・・・

この子は、出て来ようとしないのです。

突然、平安な日常を脅かされたと思ったか、

逃げ惑うばかりです。

もう少しで外に出られる!

というところまで来ても、

直ぐに奥に逃げて行ってしまうのです。

 

いや、お前、

そこにいたら、面白くないだろ?

楽しみもないだろ?

素敵な出会いもないんだぞ?

怖がらないで、

出てこいよ!

外の世界はいいぞ?

ちょっとだけ、俺を信じてみろよ!

 

ああ、言葉が通じたら、

想いが通じたら、

きっとためらうこともないだろうに。

喜んで、

感謝して、

私の差し出す手を取るだろうに。

 

そんなウスバカゲロウの姿を見て、

私は思いました。

 

私も同じだ。

全知全能な神様の前で、

私も、同じことをしているのだ。

 

そちらに行けば、苦労の道、茨の道だ。

こちらに行きなさい。

この道こそが、成功の道、楽な道だ。

このように生きることが、

人として、甲斐の道だ。

その言葉を聞いても悟れず、

自分の考えにおぼれ、

自分中心の道に行き、

たった100年の人生を、

永遠から見れば一瞬に等しい肉の人生を、

無駄に生きてしまうのです。

 

どれくらい、もどかしいでしょうか。

どれくらい、かわいそうでしょうか。

どれくらい、くやしいでしょうか。

 

だから、神様は、

人間と言葉が通じる、

人間のからだを持ったメシアを送って、

その想いを御言葉として、

伝えて下さるのですね。

たった100年を、

無駄に生きないように。

甲斐のある人生になるように。

 

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

悪戦苦闘した結果、

なんとか、その子を外に出してあげることができました。

 

「ありがとう!」

 

そんな言葉を残してくれたかどうかは・・・苦笑

でも、

すごく、うれしくなりました。

短い人生を、

精一杯、

生きてほしい!

心の中で、

小さく、応援しました。

 

今も、なお、胸に生き続ける、

若かりし頃の思い出です。

 

甲斐のある人生にするために、

自分の考えにこだわらないように、

今日も、御言葉に耳を傾けます。

 

神様の想いを、

しっかりと受け止められるように・・・

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⁂ ⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

今日、調べて知りましたが、

寿命が1日なのはカゲロウでした。

儚いいのちの象徴となっているのは、

こちらのカゲロウの方ですね。

幼虫は水生でヤゴっぽいとか。

成虫は口がなく、エサも食べないそうです。

 

ウスバカゲロウは、

実は数週間、生きるそうです。

幼虫のアリ地獄の方が有名ですね。

 

ちょっと勘違いしていましたが、

数週間でも、

人間と比べれば、

やっぱり、短い人生にかわりありません。

 

あ、人生じゃなくて、

虫生かな(^^)

 

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