何気ない自然の美しさと生活のひとこまを、ま~ったりと愛でるブログ

東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church (セイルオブザロードチャーチ) に通うクリスチャンホームのお父さんです。神様がお創りになった美しく素敵な自然と生活のひとコマを、まったり愛でるブログです(^^)/

どん底から始まる奇跡の物語

こんにちは!月村です!

「失意の雨天ノーゲーム」シリーズ

今回が最終回になります。

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

2者凡退し、二死無走者。

迎えた打者は、彼でした。

神様が整えた、最高の舞台です。

好敵手である相手投手の、

渾身の4球目でした。

糸を引くような、

144キロのストレートが、

外角低めに伸びて来ます。

未練なく、思い切り強振した、

彼のバットが空を切りました。

試合終了。

夢のような奇跡の旅が、

この瞬間に、終わりました。

f:id:sail-t:20210821160332j:plain

 

 早稲田実 3-3 駒大苫小牧

   (延長15回引分け)

 早稲田実 4-3 駒大苫小牧

 

何ともいえない苦笑いをした、

彼の表情が印象的でした。

負けた悔しさより、

やり切った満足感。

相手をリスペクトする気持ち。

そんな心が見えた気がして、

その清々しさが美しかったです。

 

心と思いと命を尽くして、

最後までやり切ると、

たとえ結果が良くなくても、

負の感情は、

浮かばないものなのかも。

 

互いをリスペクトして、

妙技を魅せあい、

力を尽くして戦った、

球史に残る熱戦でした。

これは、きっと、

スポーツを創造された神様が、

甲斐を感じられたに違いない!

そう思いました。

 

だって、私も、

感無量になるような、

素晴らしい戦いだったからです。

f:id:sail-t:20210821160205j:plain

 

試合直後は満足感を漂わせていた彼も、

後から悔しくなったと話していました。

それはそうでしょう。

高校時代の最後の最後に、

神様は彼に、

「敗北」という名の試練を与えました。

それが彼を、次の次元に押し上げます。

甲子園で忘れ物をした彼は、

次のステージで、

大きく羽ばたくことになります。

 

高卒後プロ野球界に入り、

初年度11勝で新人王。

2013年には24勝0敗1Sという、

空前絶後の大記録で、

東北楽天ゴールデンイーグルス

初優勝に貢献しました。

翌2014年に渡米し、

大リーグの名門ヤンキースで、

6年連続2桁勝利を達成。

エースとして君臨しました。

残念ながらコロナ禍もあって、

今年から日本プロ球界に復帰しましたが、

その実力はいまだ健在です。

2021年8月22日現在、

彼の通算成績は、

日本で103勝、米国で78勝。

合計181勝は

日本プロ野球の現役最多です。

 

彼の名は、田中将大選手。

あの駒大苫小牧高校が生んだ、

スーパースターです。

f:id:sail-t:20210821193416j:plain

 

夏の甲子園2連覇。

3年連続決勝進出。

日米野球界伝説級投手の輩出。

たった3年間で、

地方の無名校が、

高校野球史に残る、

伝説を作りました。 

その伝説の始まりが、

あの雨天ノーゲームに繋がっている。

失意の極みのような、

その瞬間から、

栄光への道が、

始まっていたのです。

誰が想像したでしょう?

f:id:sail-t:20210821193530j:plain

 

だから、

どんなに失意のどん底でも、

どんなに無念で腹が立っても、

捨てないことです。

恨まないことです。

 

もっと良いものをくださる神様の、

その祝福を信じるならば、

必ず、見られると信じます。

伝説になるような、

ものすごい奇跡を。

 

失意が大きいほど、

あなたも、

わたしも、

奇跡の主人公になれる、

最高の機会です。

 

雨天ノーゲームの試合を

思い出すたびに、

神様からの、

そんなメッセージが感じられて、

勇気が湧いてくるのです。

f:id:sail-t:20210821193946j:plain

 

 

このシリーズは、

これで、おしまい。

長い間、お付き合い頂き、

ありがとうございましたm(__)m

最後のひと幕も、再試合

おはようございます!月村です!

「失意の雨天ノーゲーム」シリーズ

7回目です。

2連覇の立役者となった少年の、

その後の活躍について。

最上級生となった彼が、

伝説を締めくくる、

最後の幕が開きます。

f:id:sail-t:20210821153719j:plain

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

2006年の夏。

世代最強投手として、

全ての高校球児の目標となった彼は、

史上2校目の3連覇に挑みます。 

しかし、テレビで応援する、

私の素人目線でもわかるくらい、

不調に陥っていました。

絶対的な優勝候補と目されつつ、

無念にも不調に陥り、

甲子園を去った球児たちが、

いかに多いことか。

彼も、そうなのかと思いました。

f:id:sail-t:20210821153809j:plain

 

ところが、彼は、

最後まで負けませんでした。

後輩が先発して、

大差をつけられた試合もありましたが、

リリーフ登板でチームを鼓舞し、

奇跡の逆転勝利で凌ぎ切り、

遂に決勝まで上り詰めました。

f:id:sail-t:20210821153836j:plain

 

3年連続の決勝進出は、

高校野球史上4校目の快挙です!

 

対戦相手のエースは、

全5試合に先発し、

ほぼ一人で投げ続ける鉄腕。

絶大な人気を誇り、

甲子園の観衆を味方につけた、

最強ライバルでした。

両校はがっぷり四つに組み、

一歩も引きません。

1対1で延長に突入、

15回を戦っても決着がつかず、

翌日再試合となりました。

 

雨天ノーゲームによる再試合で始まり、

延長引き分けによる再試合で終わる。

粋な神様の演出・・・ですね!😃

f:id:sail-t:20210821153925j:plain

 

勝戦再試合は史上2回目。

相手の先発は今大会7試合目、

4連投のエースですが、

疲れ知らずの気迫のピッチングで

立ちふさがります。

ゾーンに入っていたのでしょう。

その勢いに押されたのか、

終始劣勢のまま、

1対4で最終回を迎えました。

どう見ても逆転の雰囲気は

なかったのですが・・・

f:id:sail-t:20210821154116j:plain

 

2番打者ヒットで出塁からの、

3番打者ホームラン。

アッと言う間に1点差。

この展開で、押し返すなんて。

 やっぱり・・・

神様が祝福するものは、

勝って、また、勝つ。

そういうこと??

鳥肌が立ちました。

しかし。

この夏の神様の祝福は、

ひと味違っていたようです。

f:id:sail-t:20210821154137j:plain

 

 

つづく

 

私が祝福するものは・・・勝つ!

こんにちは!月村です!

「失意の雨天ノーゲーム」シリーズの

6回目です。

誤解がないよう言い訳しますと、

いつもこんなに詳しく、

見ているわけではありません。

ただ、雨天ノーゲームの件、

すごく感動して、

当時のニュースをかなり調べ、

必要以上に覚えていたことと、

その記憶を書こうと思い立って、

ネットで調べてみたら、

興味深い後日談を見つけて、

思いがけず長編になりました。

マニアックな内容ですが、

決してマニアではないですよ?(笑)

 

f:id:sail-t:20210820075247j:plain

👆本編とは関係ありません😃

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

晴れて駒大苫小牧高校に入学した少年は、

初めて全国制覇をした時、

スタンドで応援していました。

3年生が引退して、

新チームとなって初めての全国大会、

秋の明治神宮大会で、

彼は1年生ながら全国デビューします。

緒戦は5番キャッチャー。

準々決勝では初先発して惜敗。

翌年のセンバツ大会には、

2番手投手の立場で出場し初勝利。

でも、2回戦でエースが打ち込まれ、

呆気なく敗退してしまいます。 

f:id:sail-t:20210820075347j:plain

全国制覇までの経緯から、

同校に肩入れしていた私の目にも、

代替わりした新チームは、

リセットされて見えました。

 

 

ところが・・・

迎えた2005年夏の甲子園

駒大苫小牧のエースとなった彼は、

一気に頭角を現します。

秘められた才能を開花させ、

その実力は圧倒的なものとなります。

 

不利な状況も覆し、

並居る強敵をねじ伏せ、

勝戦まで駆け上がると、

最後の試合でも、

対戦相手を圧倒し、

何と何と!

2年連続優勝を

成し遂げてしまいました。

f:id:sail-t:20210820082735j:plain

 

夏の甲子園2連覇は、

実に57年ぶりの快挙!

半世紀以上もの間、

どんな強豪校も、

名門校も、

成せなかった偉業を・・・

2年前、甲子園で、

大差をつけた初勝利目前の試合を、

雨天ノーゲームでリセットされ、

再試合で負けながら、それでも、

無念に耐え、天を恨まず、

捲土重来を心に誓って精進し、

1年後に見事無念を晴らし、

初勝利を成し遂げた、

あの無名校が、

その後一度も負けることなく、

達成したのでした。

f:id:sail-t:20210815033236j:plain

 

フィクションにしたら、

あまりにもでき過ぎで、

ちょっと胸やけしそうな、

ストーリー展開ですね。

でも・・・これは本当にあったこと。

ならば、神様の祝福と御力は、

ホントにスゴイ!!!

と、ほめ称え、

証をしたくなって、

こんなシリーズになりました(笑)

f:id:sail-t:20210814175636j:plain

 

ホントのところ、

神様の御心を直接お聞きしたわけではないですし、

あくまでも、私の一方的な感動ですよ?

でも、つい、想像してしまったのです。

 

「私が祝福するものは、

 このように、

 勝って、勝って、また勝つのだ!」

 

そんな風にドヤ顔で笑わられる神様の、

得意そうな御顔を、です。

そんなわけで、

ついつい、書き過ぎてしまうんです(^_-)-☆

f:id:sail-t:20210820112605j:plain



 

 

つづく

小さなことに忠誠を尽くす

こんにちは!月村です!😃

夏の甲子園は、今日も雨でノーゲームがありましたね。

こんなブログを続けているせいでしょうか・・・😢

「失意の雨天ノーゲーム」シリーズ第5回です。

失意の試合からの甲子園優勝という、

斜め上を行く展開で、

十分にお腹いっぱいですが、

伝説はそこで終わりませんでした。

今日はその「幕あい」のお話です。

f:id:sail-t:20210819082524j:plain

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

話は、駒大苫小牧が全国制覇する、

約1年前に遡ります。

雨天ノーゲーム再試合で敗戦した後、

もともと厳しかった練習が、

更に厳しくなっていた頃かなと思います。

その練習風景を、

1人の中学生が、

友人と共に見学していました。

f:id:sail-t:20210819083247j:plain

 

彼は兵庫県在住の少年。

親しい人から誘われ、

奈良の強豪高校に

入学するはずでした。

でも、その知人が、

別の高校に異動になったため、

進路は一旦白紙になったそうです。

このことが、

運命の歯車を回します。

 

その中学生は、

甲子園に行けそうか、より、

よい選手になれる環境か、を重視して、

高校を選ぶつもりだったそうで、

進路を考え直してみた時、

頭の中に、

春のセンバツ大会に出場した、

ある学校の、

シートノックなどの練習風景が、

思い浮かんだそうです。

それが、

駒大苫小牧だったのです。

f:id:sail-t:20210815033203j:plain

 

秋になって、その中学生は、

冒頭に書いた通り、

飛行機に乗って、

北海道まで見学に行きました。

帰りの飛行機の時間となり、

グラウンドを後にするとき、

当時のキャプテンが、

練習を中断して、部員を集め、

何と、その中学生に、

感謝の言葉を述べたそうです。

そして、

「できれば一緒にやれたらいいな」と

声をかけてくれました。

f:id:sail-t:20210819083429j:plain

 

たかが中学生とか、

ただの見学者とか、

小さい者と侮らず、

見くびらず、

礼儀正しく接し、

親しみを込めて、

目線を合わせて、

接しようとする姿が、

目に浮かぶようで、

立派だなと思いました。

素晴らしいなと思いました。

 

小さなことに

忠誠を尽くすことは、

神様にも大きなこととして、

映るのだと

聖書に書かれています。

このキャプテンがしたことは、

小さいようで、

途轍もなく大きなことでした。

ちなみにそのキャプテンは、

その数年後に、

同校の監督に就任、

2021年現在も、

母校を率いているそうです。

f:id:sail-t:20210819082554j:plain

 

その中学生は、

その姿に憧れを抱き、

帰りの飛行機の中では既に、

入学を決心していたそうです。

 

この少年の周囲では、

反対した者が多かったようです。

無理もありません。

自宅から1400㎞も離れた遠方地。

甲子園出場回数も少なく、

1勝もしたことがない、

そんな無名校に、

なんでわざわざ入学しますか?

理解できなかったことでしょう。

でも、家族は反対しませんでした。

自分の目で見て決めたことを、

尊重してくれたようです。

器の大きなご両親ですね。

 

こうして、少年の入学が決まりました。

この小さな出会いが、

伝説の第3幕に繋がっているとは、

この時、誰も知りませんでした。

f:id:sail-t:20210819082614j:plain

 

 

 

つづく

斜め上をいく神様です!😃

おはようございます!月村です!

「失意の雨天ノーゲーム」シリーズ第4回です。

彼らが、あの日の無念を晴らした年は、

後年プロで伝説となるスターの卵たちが

覇を競い合った歴史的な大会でした。

ダルビッシュ有投手もその一人。

でも、その年に優勝したチームには、

後年プロ野球に進む選手はいませんでした。

そんな雑草軍団が頂点に立ったのです。

※今回はかなりマニアックな内容です(笑)

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

2戦目(3回戦)は、

3年前の夏の甲子園

猛打で制した日大三高

その年も打力は健在で、

前の試合では、現在大リーグで活躍している、

前田健太投手を打ち崩しています。

そんな強敵に対し、

我らが駒大苫小牧ナインは、

リベンジの苦しみから解放されたゆえか、

臆することなく打ち合いに挑み、

堂々と打ち勝ってしまったのです。

これには驚きました。

 

準々決勝の相手は、

6年前に春夏連覇を達成し、

毎年のようにプロ野球選手を輩出する、

ガチの名門、横浜高校

相手先発は、前の試合まで、

3試合連続2桁奪三振涌井秀章投手。(※2)

現在プロ通算150勝しているスターの卵。

3番打者の石川雄洋選手(※3)も、

後に我が愛するベイスターズで、

1000本安打を達成した名選手です。

戦前の予想は圧倒的に不利。

私も、さすがに厳しかろうと思いました。

しかし!!!

勢いに乗った雑草軍団は止まりません。

何と何と!18安打の猛攻で、

真っ向から粉砕してしまいました。

この試合で、

5打数5安打と大爆発し、

当時史上5人目となる

サイクルヒットを達成したのは、

かつて、再試合で敗戦した後、

ベンチで先輩の絶叫を聞いていた、

あの1年生選手でした。

f:id:sail-t:20210815025527j:plain

 

次の準決勝も猛打で打ち勝ち、

アッと驚く3連勝で、

ついに決勝まで上り詰めました。

対戦相手は、

あのダルビッシュ投手をして、

「スイングが違う」と言わしめ、

センバツを制した済美高校。

春夏連覇を狙う強敵です。

エースの福井優也投手と

4番の鵜久森淳志選手も、

後にプロに進んでいます。

2回までに4点リードを奪われ、

やっぱり強いなーここまでかーと

諦めムードで見てましたが・・・

彼らは恐れることなく、

守勢に回ることなく、

反撃に転じます。

打って、打って、打って、

瞬く間に逆転すると、

また打たれて逆転されても、

また打って逆転して、

壮絶な打ち合いを展開し、

最後には、

相手を1本上回る

20安打を放ち、

何と何と!!

優勝してしまったのです!!!

 

 駒大苫小牧13-10済美

 

f:id:sail-t:20210815035841j:plain

前年の経緯を知っていた私は、

神様の目にも麗しいチームが、

どんな戦いをするのか、

1試合目から注目し、

密かに応援してました。

でも!

さすがにこの展開は、

想像もしていませんでした。

 

なにしろ、

深紅の大優勝旗が、

津軽海峡を越えたのは、

史上初の快挙!

それどころか、

春夏通じて、

東北以北のチームが、

甲子園で優勝したのも、

史上初だったのです!

 

神様の祝福は、

私たちの想像をはるかに超えて、

斜め上を行くもの、

とは聞いていましたが。

そうは知っていても、

ここまでか!

と只々感嘆するしか

ありませんでした。

神様、チョースゴイ!

 

ちなみに、

「チーム通算打率 .448」と

「5番糸賀選手の通算打率 .700」

の2つの記録は、

ベスト4以上に進んだチームの

大会最高打率で、

2021年現在も

破られていません。

優勝というごほうびの、

壮大なおまけ・・・ですかね😃

f:id:sail-t:20210815033203j:plain

 

失意のあとに、

栄光が待っている。

無念なことがあっても、

不満を漏らさず、

誰かを恨まず、

それをバネにして、

ひたすら研鑽し、

鍛錬することで、

失ったものを取り戻し、

時には、

もっとすごい祝福を、

もらうことだってある。

 

第86回全国高校野球選手権大会

優勝校、駒大苫小牧高校。

彼らが、それを、

見事に示してくれました。

私にとっては忘れらない、

甲子園の思い出です。

f:id:sail-t:20210815025718j:plain

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

 

 

実はまだ、続きがあります😃

(ながい・・・汗)

あの日の「忘れ物」がやっと・・・

おはようございます!月村です!

雨天ノーゲームで勝利を逃した高校の、

リベンジの夏がやってきました。

シリーズ3回目です!

 

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

翌年の夏の甲子園大会。

約束通り、2年連続で

甲子園出場を果たした後輩たち。

彼らに、あの無念を抱いたまま、

引退して行った先輩たちから、

熱いメッセージが届きます。

 

「俺たちが果たせなかった1勝を
 お前たちに託した。
 監督を男にしてやってくれ!」

  

f:id:sail-t:20210815040635j:plain


待ちに待っていた、

リベンジの機会です。

燃え上がる闘志。

握り締められたこぶし。

必ず勝つという執念。

全員の、心と思いが、

一つとなりました。

 

打って、

打って、

打ちまくって、

15安打の猛攻の末・・・

  

 駒大苫小牧7ー3佐世保実業

 

先輩たちの無念を晴らし、

血の滲む労苦が報われ、

大願が成就しました。

 

大量リードの試合が

雨のためノーゲームとなり、

再試合に敗れ、

あの日、置いて来た

「忘れ物」が、今、

ようやく戻って来ました。

 

 

1966年の初出場以来、

38年目にして、

ようやく、

待ちに待った、

甲子園初勝利を

成し遂げたのです!

 

f:id:sail-t:20210815033236j:plain

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

ここまでのストーリーで、

私は十分感動していました。

 

でも・・・

あの再試合の戦いの果てに、

彼らが魅せてくれた、

美しい敗者の姿に、

言い訳をしない、

潔い少年たちの姿に、

ヤラレテいたのは、

どうやら私だけでは

なかったようで・・・

 

あの天の

神様の心を、

動かしてしまったようで・・・

 

やっと踏み出した、

この小さな一歩から、

高校野球史に残る、

快進撃が始まるとは、

この時は誰も、

知りませんでした。

f:id:sail-t:20210815033545j:plain

 

つづく

天を恨まず、口を慎む

おはようございます!月村です!

ハラハラしていましたが、

勝っている試合がノーゲームになった

ノースアジア大明桜高は、

再試合に勝利できたようです。

ホッとしました!

相手チームは

負けて残念でしたが、

途中までリードするなど、

良い試合ができたようで、

それもよかったです。

 

でも、いつもこんなふうに、

予定調和的な結果になるとは

限りません。

昨日の投稿の続きです。

f:id:sail-t:20210812214930j:plain

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

甲子園での初勝利を

目前で逃したチームは、

雪国の高校でした。

当時の監督さんは、

8年前に就任しましたが、

当時は覇気もなく、

他の生徒からも軽んじられ、

部員数も少なく、

ひ弱だったそうです。

でも、前職で、

無名の公立校のコーチとして

全国制覇を成し遂げた経験から、

この雪国のチームでも

できないはずはないと

鍛え始めたそうです。

 

「恵まれた地域のチームに負けない。
 絶対に言い訳をしない

 

という強い気持ちを

子供たちを植え付けたそうです。

だからでしょうか。

ノーゲームが決まった後、

選手たちは口々に

前向きな発言をしたそうです。


「2試合やれるんだから!」
「気持ちを切り替えて!」

 

f:id:sail-t:20210815033236j:plain

再試合で負けた後も、

恨みがましい言葉を

口にすることは

ありませんでした。

監督さんの、

言い訳をしない!という

指導があったから、

選手たちは、

言い訳を口に

しなかったのかもしれません。

 

f:id:sail-t:20210814175636j:plain

 

そうはいっても、

多感な高校生です。

ベンチ裏では、やはり、

行き場のない悔しさが

渦巻いていたようです。

ある2年生選手は、後日、

こう述懐していました。

 

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

「天は相手に味方したのか?」
「いや、これが我々の実力なのだ!」
何度も自分に言い聞かせながら、それでも天を恨む気持ちが拭い切れない。この時、自分の心の弱さをつくづく痛感しました。

⁂ ⁂ ⁂ ⁂

 

ベンチ入りしていた、

ある1年生選手は、

3年生選手の一人が、

嗚咽しながら、

こう絶叫するのを

聞いたそうです。

 

「絶対また甲子園に来て、
 俺たちのかたきをとってくれ!」

 

彼だけでなく、

翌年の主力となる

2年生選手たちはみな、

聞いていました。

そして、その無念を、

心に留めたのです。

 

f:id:sail-t:20210814175709j:plain

 

 

同校の練習は、

あまりにもハードで、

逃げ出す部員がいるほど。

それが再試合の敗退以降、

更に厳しくなりました。

でも、先輩たちの

無念を受け継いだ彼らは、

どんなに苦しい練習にも、

弱音を吐かず、

逃げ出さなかっただろうなと

思いを馳せています。

 

 

無念な思いは心を蝕む。

過酷な練習こそが、

心の平安だったことでしょう。

f:id:sail-t:20210814181051j:plain

 

無念さを、悔しさを、

本当に克服するには、

誰かを恨んでも意味はなく、

その現実を受け容れ、

その想いを静かに天に告げ、

打ち勝つ力を切実に願い、

その願いを叶えるために、

研鑽し、鍛錬する。

その労苦だけが、

栄光の道を照らすのです。

 

 

聖書に出て来る、

神様から遣わされた

指導者たちは、

みな、そのように、

栄光の道を行きました。

 

勝利目前でノーゲーム。

再試合で無念の敗退。

天を恨まず、

口を慎み、

静かに、

リベンジの決意を固め、

過酷な練習を

率先して受け容れた。

 

そんな彼らに対し、

どのように神様は、

お応えになったのでしょうか?

 

f:id:sail-t:20210814181129j:plain

 

 

 

 

つづく