小さなことに忠誠を尽くす
こんにちは!月村です!😃
夏の甲子園は、今日も雨でノーゲームがありましたね。
こんなブログを続けているせいでしょうか・・・😢
「失意の雨天ノーゲーム」シリーズ第5回です。
失意の試合からの甲子園優勝という、
斜め上を行く展開で、
十分にお腹いっぱいですが、
伝説はそこで終わりませんでした。
今日はその「幕あい」のお話です。
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話は、駒大苫小牧が全国制覇する、
約1年前に遡ります。
雨天ノーゲーム再試合で敗戦した後、
もともと厳しかった練習が、
更に厳しくなっていた頃かなと思います。
その練習風景を、
1人の中学生が、
友人と共に見学していました。
彼は兵庫県在住の少年。
親しい人から誘われ、
奈良の強豪高校に
入学するはずでした。
でも、その知人が、
別の高校に異動になったため、
進路は一旦白紙になったそうです。
このことが、
運命の歯車を回します。
その中学生は、
甲子園に行けそうか、より、
よい選手になれる環境か、を重視して、
高校を選ぶつもりだったそうで、
進路を考え直してみた時、
頭の中に、
春のセンバツ大会に出場した、
ある学校の、
シートノックなどの練習風景が、
思い浮かんだそうです。
それが、
駒大苫小牧だったのです。
秋になって、その中学生は、
冒頭に書いた通り、
飛行機に乗って、
北海道まで見学に行きました。
帰りの飛行機の時間となり、
グラウンドを後にするとき、
当時のキャプテンが、
練習を中断して、部員を集め、
何と、その中学生に、
感謝の言葉を述べたそうです。
そして、
「できれば一緒にやれたらいいな」と
声をかけてくれました。
たかが中学生とか、
ただの見学者とか、
小さい者と侮らず、
見くびらず、
礼儀正しく接し、
親しみを込めて、
目線を合わせて、
接しようとする姿が、
目に浮かぶようで、
立派だなと思いました。
素晴らしいなと思いました。
小さなことに
忠誠を尽くすことは、
神様にも大きなこととして、
映るのだと
聖書に書かれています。
このキャプテンがしたことは、
小さいようで、
途轍もなく大きなことでした。
ちなみにそのキャプテンは、
その数年後に、
同校の監督に就任、
2021年現在も、
母校を率いているそうです。
その中学生は、
その姿に憧れを抱き、
帰りの飛行機の中では既に、
入学を決心していたそうです。
この少年の周囲では、
反対した者が多かったようです。
無理もありません。
自宅から1400㎞も離れた遠方地。
甲子園出場回数も少なく、
1勝もしたことがない、
そんな無名校に、
なんでわざわざ入学しますか?
理解できなかったことでしょう。
でも、家族は反対しませんでした。
自分の目で見て決めたことを、
尊重してくれたようです。
器の大きなご両親ですね。
こうして、少年の入学が決まりました。
この小さな出会いが、
伝説の第3幕に繋がっているとは、
この時、誰も知りませんでした。
つづく