テレビ会議の思い出（3）～テレビ会議システムとの出会い

おはようございます！月村です。

前回までで、私はインターネットによる海外進出を果たしました(笑)

一般開放されたばかりのインターネットを使って、

海外のパソコン通信にアクセスすることに成功した私。

胸がドキドキしました！

世界が一気に近くなった気がしたのです。

そして、私は、次の野望に燃え始めました。

文書でできるということは、

これ、もしかして、動画でできるんじゃね？！

やっぱり、リアルタイムで海外の人とコンタクトを取りたい！！

飛行機で行くと時間もお金もかかります。

いつも会えるわけじゃない。

でも、このインターネット技術を使えば、

リアルタイムで、顔を合わせて、

対話できたりするんじゃないか？

セミナーや講演会を開いたり、聞いたりできるんじゃないか？

会いたい人に、

いつでも会えるようになるんじゃないか？

ヤバいです。

夢のようです。

ドラえもんの世界です。

一人で妄想して、めちゃくちゃ興奮していました。

それで、またまた研究してみました。

そして、見つけました。

「テレビ会議システム」なる、

それらしき技術について、

意見交換している掲示板を見つけたのです。

（３回目にしてやっとタイトルが・・・笑）

それが1995年のことでした。

早速登録してみました。

専門的な言葉が飛び交っていて、

内容がまったく分かりません。

技術者の集まりの掲示板だったみたいです。

でも、参加者のみんなが、

新しい技術と、夢のような世界の実現に向けて、

希望を抱いて、ワクワクしながら、

意見交換している様子が伺えて、嬉しかったです。

同じような夢を抱いた仲間が集って、

より易しく、ラクに、自由に生きられる世界を目指して、

研究して、努力して、実践している姿・・・。

ああ、こうやって、人類は、

絶えず、新しい種を蒔き、

芽吹かせて、

新しい叡智を身に付けて来たのだな。

絶え間ない発展を遂げてきたのだな。

一度だけ、オフミーティングにも参加してみました。

テレビ会議システムの実験会です。

居酒屋の個室を占拠して機材が並んでいました。

とんがり帽子のようなマイク。

ビデオカメラ。

映像を映すテレビ。

時代が時代なので、まだまだ洗練されていない重厚感です。

関西の会場との通信実験が始まりました。

ドキドキしながら、接続を待っていました。

つながった瞬間、歓声が上がりました！

いや、もう、それはそれは・・・

画面はアラアラ。青銅の鏡の方がマシなレベル。

動きはカクカク、音声もブツブツ。

いや、正直、何を言っているか分かりません。

技術の限界を感じました。

まだまだ、実用化は先だなあと。

でも、でも、ですよ？

どんな形であれ、遠く離れた人と、顔を合わせて、交流できた。

不可能じゃないんだ！

こういう時代が来るんだ！

夢は叶う。

着実に歩み始めている。

そんな希望を、見た日でした。

あの時、あれだけ残念だったレベルが、

研究と努力の末、実用化のレベルにまで洗練されて、

今日、SkypeやZOOMとなって、

私たちの生活の必需品にまでなったのです。

千里の道も一歩から、ですね。

次回は、いよいよ最終回です！